あらかじめ決められた恋人たちへ
ALBUM
『ラッシュ』(2009.07.08 発売!)
Live Album
maocd-027
\2,500(税込) /CD+DVD(2枚組)
▼ART WORK
Emiko Hayashi
【CD】
1.ラッシュ 2.silent way 3.カナリヤ 4.ハンドル 5.迷いの日 6.トカレフ
7.アカリ 8.夕暮れの為の曲 9.ハウル風 10.遠くは 11.よく眠る 12.寂びる日
13.ヤナガ(西明石ver.)
【DVD】
1.silent way 2.カナリヤ 3.クロコダイル 4.トカレフ 5.アカリ 6.ホコリ
7.遠くは 8.よく眠る 9.寂びる日
●CD未収録の曲やバージョン違いのテイクを収めた映像作品DVDをカップリング。
●6ページブックレットの他に、B4判冊子を同梱。
ーここは作り物の世界、君が想うリアルがライブになるー
「あらかじめ決められた恋人たちへ」初のライブ音源完成。
フェイクメンタリー(モキュメンタリー)の手法により、、09年2月13日の金曜日に開催された公開ライブレコーディングの素材を「LIVE=生活」のコ ンセプトの元に再構築したライブCDと、ライブの模様が収録されたDVDの2枚組。荒くてタフな「あら恋ライブ」をパッケージしたベストアルバム的ぶっと いライブ盤。
『カラ』(2008.10.15)
Album
maocd-023
\2,300(税込) /CD
▼ART WORK
Emiko Hayashi
1.アカリ feat.石井モタコ(fromオシリペンペンズ) 2.よく眠る 3.トカレフ 4.錆びる灯 5.時間 6.silent way 7.トオクノ 8.引火 9.コウカン 10.十数えて (from audio safari /あらかじめ決められた恋人たちへREMIX)
about「カラ」
カラッぽ、カラカラに乾いた、空、空虚、空色、色を塗る(カラー、color、色彩)、cara(スペイン語で表情≒色彩)、カラっぽでカラカラになった ものに色を塗る、カラっぽでカラカラになったところから色をつける≒DUB(元音を分断して色付けしていく作業がDUB、元音=音楽に向かう衝動=空っぽ でカラカラ、そこから響かす、ディレイする)
から(fromの意味)、つまりルーツ。大阪から、東京から、日本から、地球から、あれから、それから、これから、殻、kara(エスペラント語で大切なものの意味)
■Comment
<<山本精一>>
とても心地よいメロディの中に、まるで瓶詰めにされた妖怪のように蠢く魔音。哀愁に満ち、洗練された美しさと等価に置かれるヤバさこの辺りが、”あら恋”の一筋縄でいかない部分であって、他に無い魅力といえる。
<<曽我部恵一>> メランコリアがやさしく爆発する透明なダブ・アルバム。こんな音楽は世界中のどこを探しても、見つからないだろう。今年もっとも素晴らしいアルバムのひとつ。
<<こだま和文(DUB STATION)>>
あらかじめ決められていない音への魅力。どこまでも求めていってほしい。疾走、失踪DUB。
<<山下敦弘(映画監督)>>
横スクロールの画の中で、時にはぬかるんだ道を、時たまスキップしながら一歩一歩進んでいくピアニカを吹く男。雨に濡れ生乾きのTシャツのまま見る言葉に 出来ないくらいキレイな夕焼け。でも、止まるわけにはいかない「あらかじめ決められた恋人たち」の音楽は”ここ”だけじゃなく世界中の僕らの日常に鳴り響 く。壮大な景色の中に広がるひとりひとりのための音楽。
<<山内 圭哉(パンク侍、切られて候、パコと魔法の絵本)>>
前作に比べ、確実にクオリティが上がっていることに感動。空気の触れてない音と空気の触れた音のバランスの妙。子供が大人を見る時の目線。懐かしさと新しさ。決して都会的ではないのに、何故か真夜中の都内のドライブで聴きたくなるような。不思議。
<<アキラ(赤犬)>>
いろんな色の音がつまっていました。きっとこれは幸せな人が作っているからなのです。だから私は幸せを感じました。いろんな人に感じてほしい音楽なのです。きっと大切な事を想い出します。
<<SHIRO THE GOODMAN(ROMZ/HONCHO SOUND)>>
少な過ぎる嘘が作り出した色気のない物語。それがまたとても綺麗。
『ブレ』(2005)
Album
HYCA-3006
\2,310(税込) /CD
1.洪水 2.ハンドル 3.クロコダイル 4.迷いの灯 5.レース 6.ディスタンス 7.カナリヤ 8.20分の雨 9.ヤナガ 10.ホコリ
あらかじめ決められた恋人たちへ、が奏でるメロディの奔流は、心にたまった澱みを洗い流し、過ぎ去った日々を思い出させてくれる。メランコリックな打ち込 みサウンドをバックに、一音一音丁寧に吹き鳴らされるチャイルディッシュなピアニカの息遣いが、雨の匂いに嗅いだ時のように、忘れていた記憶を鮮やかに呼 び覚ますのだ。リリシズムに満ちた傑作のセカンドアルバム。
■Comment
<<SHIRO THE GOODMAN(ROMZ/HONCHO SOUND)>>
この生活から讃えるものがないではなくて、薄汚れたガラス窓になんだか夕陽が甘い。過去・現在・ライブハウスから半径2km以内を同じフォームで泳ぎ続けるハードボイルドな私小説エレクトロ・レゲエ。
『釘』(2003)
Album
EHE-038
\2,625(税込) /CD
1.道/intoro 2.ハウル風 3.10月のカタツムリ 4.スキマ 5.道/interlude 6.インダンス 7.ライン 8.止まるハト 9.・・・のそばで 10.摩天楼(feat.mimi)
ノスタルジックなピアニカ、静かにうねるデジタルブルー。
走る鉄道、ハウル風、静かな道の向こうに何がある?
2部構成から鳴る’DUB FILM’ここに完成。
■Comment
<<山本精一>> あらかじめ〜は、いわゆる『打ち込み』的なフォーマットの上に、単に、あの人懐っこいピアニカがのっかって成立しているだけの音楽じゃない。リズムマシー ンやシンセといった電子楽器の音ひとつひとつが、池永という、とても有機的な『人間モジュール』を通ることによって起る、ある種のハプニングを体感する面 白さ。このあたりが、よくある『テクノフォーマットを利用した』アーティスト群と異なるところだと思う。
自分はこの作品を聴くと(あらかじめ〜の音楽を聴くたび)、子供の頃に還って、近所の駄菓子屋の店先に入っていくような感覚にとらわれるんだけど、これは たぶん自分だけのことじゃないはずだ。リスナーの多くが、遠い記憶のトビラが開くような、懐かしい気持ちに陥ること受けあいであり、その意味では、池永君 はすごいハイパーな、駄菓子屋のおばあちゃんだ。
<<柴田剛(映画監督・「おそいひと」etc…)>>
気温も湿度もとことん高い本州の郊外のどこかで作られた恋踊るダンスミュージックの快作。
彼が足しげく通っていたという池田市の市民プールで鍛えられた肺活量と背筋は、数々のバンドを通過しここにピアニカと海老反りという形で発露した。街に向 かってマイクに吠えるだけが能じゃない。今は雨上がりの水溜りを夕日の音に染めている・・・ああ、晩御飯のにおいがしてきた。「お腹が空いた」「何か作る よ」帰路につくあらかじめ決められた恋人たちへの讃歌に聞こえる。あら恋、恋の荒治療にも聞こえる。