[一年後]
義援金ライブ
2012年3月10日(土)@新代田 FEVER
あらかじめ決められた恋人たちへ
SuiseiNoboAz
当日の収益金の一部は震災の被災地支援団体などに寄付致します。
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人間は嬉しいことも悲しいことも記憶として覚えたことは薄れてしまったり忘れてしまうそうです。
それがどんなに大きいことでも。
昨年3/20、極限状態で「あらかじめ決められた恋人たちへ」はFEVERでライブをやってくれた。
その後お願いしました。「また来年やりませんか?」
もちろん大多数のかたが忘れてないと思う。逆に忘れたい人もいるはず。
うまく言葉にできませんが,どっちの気持ちも「音楽」が後押ししてくれる、そんな確信がある。
元来ライブハウスって場所は「非日常的な空間」だった。
でも仲間が集う「現実を受け入れる場所」でもあったはず。
もう、どっちの気持ちも受け入れたい。
あのことに関する全てのことを忘れさせない為でもあるし、
あのことに関する全てのことを一瞬でも忘れてもらいたい為でもある。
今回何の躊躇もなしに出演OKしてくれた2バンドに感謝しております。
音楽は私たちの最高の癒しであり,最大の武器です。
音楽は世界を救うことができる。そう信じて。
FEVER:西村等
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去年3/20に「CALLING」という義援金ライブを行いました。
当時、自分自身も含めた全体的な鬱屈しまくったあのムードが嫌で、とにかくライブをしよう!と爆音を鳴らしました。
あれから一年後、また同じ場所でライブをやります。
なんかいろいろ考えましたが、難しい事抜きにして、主義なんてどっちでもいいんだと思う。
結局バカを見るのは、シワ寄せが来るのは僕ら小市民なんだから、敵は仕事だと割り切って他人へのイメージが欠落しているもっと上のお偉いさんだよ。小市民同士いがみ合ってけなしあっててもしゃーないよ。
義捐金ライブをやる意味なんて、それは論文の部分であって、僕らは論文レベルではなくもっと普段レベルの音楽です。偽善でもかっこつけでもなんでもいいと思う。僕らがやった演奏でそのお金が、足りていない人のところへいけばそれは少なくとも良いことだと思う。
今回も出演者は勿論、スタッフ、そしてライブハウスの方々もボランティアです。そして今回も極力電力は節電します。
電力に象徴される物質的な豊かさより、心の豊かさ。政治家の言うそれじゃないよ。人生何万時間あるか計算できないけど、その中の2時間くらいを音楽に割く 余裕を持ってもいいやん。そう、あの節電ムードの時の爆音音楽のように、音楽を通して少しの余裕が、凝り固まった心にスキマができれば良いと思う。そんな 豊かさ。便利さよりもそっち方面に向かった方が良いと思う。ってどっち方面?
なんかよく分からなくなってきた。そう、自分も分かってないんだよ。だからライブするんだよ。分かったような事言う奴なんて信用できないよ。安易な敵を 作って要約した強い一言を大きい声で自信満々に言えば分かったように聞こえるんだから。そのかっこよさに(実際かっこよく見えると思うし)魅かれて大きい 力になる大多数のパワー、少数派の「仕方ないよね」っていう諦観、それが一番怖いと思う。
とにかく、いろんな事をイメージしましょう。
その原動力が音楽にもあると信じています。
そして3/11という「1年後」に向かいましょう。
池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)