2024年2月24日(土)東京都 UNIT 「FORTUNA 2024」あらかじめ決められた恋人たちへ 出演決定しました。

ANGRY WAVES presents FORTUNA 2024

2024年2月24日(土)東京都 UNIT / B1FLAT / SALOON
OPEN / START 22:00
<出演者>
あらかじめ決められた恋人たちへ / ATSUKI / BBBBBBB / BLACK GANION / cyber milk ちゃん / deadfish eyes / ENDON / 愛染 eyezen / FUJI TRILL / GOTH-TRAD / Karnage / 公安 / Mari Sakurai / moreru / なかむらみなみ / Omega Point : Live(DJ Nobu&DOLTZ、Bitta) / QUEER NATIONS / rokapenis / Ryo Kinoshita from Knosis / SAIGAN TERROR / DJ TASAKA / TERMINATION / 1-DRINK / 7e

POPUP STORE:SLAVEARTS
FOOD:CURRY & SPICE 青い鳥

[ticket]
Early Bird Ticket (先着順): \5,000(税込)
2023年12月8日(金)17:00~
https://eplus.jp/sf/detail/4008740001-P0030001

Adv.: \6,000(税込)
2023年12月23日(土)10:00~
https://eplus.jp/sf/detail/4010000001-P0030001

!ANGRY WAVESが都市型屋内フェスティヴァル『FORTUNA』を立ち上げた。 第一弾として、来たる2024年2月24日に代官山UNIT、B1FLAT、SALOONをジャックして『FORTUNA 2024』が開催される。

これはどうやら「ダンス・ミュージックとバンドによるライヴのクロスオーヴァー・イヴェン ト」というお馴染みの物言いでは到底収まりきらないフェスティヴァルになりそうだ。明らかに このヴォリューム感は正気の沙汰ではない。 しかも、往々にして見かける、列記されたアーティストたちに声がけをしたと想定される単一の 人物のパーソナリティ「の・ようなもの」や、共通の信条・思想に収斂するような消失点の言明 化、もしくは、いわゆる資本の乗り入れを見いだすこともできない。批評を望んでいるかのよう にも見える過剰さと放逸さがここにはある。その「やり過ぎ感」は、もはや、このフェスティヴァ ルが、集まって同じ対象を享楽するオフラインのトポスとしての、いにしえの「現場」という概 念を蘇生しようとしているのか、それとも自滅に走らせているのか見分けがつかないほどだ。

運営が7時間におさまるとしている、このラインナップに目をやると、いくつものハードコア・ バンドやテクノのレジェンダリーなアクトとポスト・インターネット時代のアイコンがスタイルを 異にしながらもギラギラと連なっているのが容易に見てとれる。トラップ・ミュージックの最高 峰ビートメーカーのパフォーマンスによって引き起こされる騒乱、または、ダブの強烈な変異種た ちによる圧迫、国内外の第一線で存在感を示すDJらによる一筋縄ではいかない快楽空間の創生、 そしてノイズ・スカムミュージックによる撹乱と攻撃のアレンジメントが展開されるだろうことが 予期される。もちろん、観察可能な瞬間はその限りではない。しかも、それらの観賞によって、 空腹になったならば、スパイスの名店によって提供されるカレーを食すことだって可能なのであ る。

このフェスティヴァルは「エクストリーム」だ「ラウド」だ「トランス」だ「トリップ」だとか、 「オタク」か「サブカル」か、などといった、もはや何の役にもたたないカタカナ語の形容詞に よる判断が自身に照射されることを許しながらも、そのような線引きを破壊する。━━もっと、 ほかの言葉、もしくは、言葉にもならない感情を喚起するために━━そして、あなたはその「場」 で引き裂かれながらも、突き抜ける自分を透視するだろう。熱狂しているフリをして延命をキメ こむのも結構なことだし、自身の退屈と絶望の強度を試すのも、これまた然り、で、あって、文 句はない。もちろん、生を肯定しまくってもらったって一向に構わないはずだ。要するにここに 連ねられた言葉にだってたいした意味はないのだ。しかし、集合的な享楽の形成に向けた倫理的 な一歩を模索しなくてはならないのも事実である。相当にワイルドなやり方でもって、フォル トゥナを引き寄せようではないか。

日本円の弱さも、空調の効いた会場で気の抜けた「過激さ」や「実験」を他人事のように快適 に眺めることにも、ほとんどただの有酸素運動にしか見えないダンスに興じることにも無関心に 見える、ある種の露悪さと倫理を内包したこのラインナップは、まさに「事件」である。これは、 綺麗事やお題目による連帯の会合に出席して恍惚や安心感を受け取りに出向くこととは全く異な

 

る。ジャンルやカテゴリーはもはや何ひとつ「良さ」を担保できないという情況にあってもかろ うじて成立する、真理と技術のあいだにある努力━━ エンタメとアートの関係における思考停止 の禁止━━を注視することを求めているのだ。これはお手軽な「情報」でもなければ、集まるこ とが答えとなるような「祭り」でもない。これは2024年の「喧騒」のサンプルだ。そして、その 提示がいかに稀有なことかは賢明なあなたはとうに知っているはずだ。

 

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