2曲入り30分のあら恋NEW EP「今日」、リリース決定!

時に歓喜を、時に怒りを持って描かれる“日常”のサウンドトラック
これは、インストバンドならではの切実なメッセージソング――。

シネマティック・ダブ・ユニットあらかじめ決められた恋人たちへ、日々の連なりをコンセプトとした30/2 EP 「今日」は、「前日」「翌日」の2曲で構成された約30分に及ぶロングEP
さらに、「back」のPVに引き続き、柴田剛(映画「おそいひと」監督)による17分に及ぶミュージックビデオも制作中!

アルバム『CALLING』が話題を呼んだシネマティック・ダブ・ユニット「あらかじめ決められた恋人たちへ(以下、あら恋)」が、30/2 EP「今日」をリリースする。
「前日」と「翌日」の2曲で構成された30分に及ぶ本作品は、『CALLING』制作以降、もっと言えば、3.11以降に完成した楽曲であり、バンマスである池永正二が、自身や家族、そして世間を取り巻く“状況”を克明に描写した、インストバンドならではのメッセージソングと言えるだろう。メッセージといってもそこに言葉はなく、このいかんとも表現しがたいムードに満ちた日常を、混沌としたままあら恋の荒々しいグルーヴに落とし込んでいるのだ。

「前日」は、美しいピアノのフレーズから怒涛の轟音になだれ込んでいくダンス・チューンで、「Back」や「ラセン」に並ぶあら恋のアンセムになるだろう一曲。ベース、ドラムが弾き出す重厚なグルーヴと、鍵盤ハーモニカ、テルミンによるメロディアスな旋律との対比が鮮やかで、あら恋史上もっとも多幸感に満ちたサウンドに繋がっている。

「翌日」は、「前日」とは打って変わって、ミディアムテンポで紡がれた17分を超える長尺ナンバー。儚い鍵盤ハーモニカと心地良いビート・メイキング、そして突如として現れる轟音ノイズシャワーが絡み合った、ポストロック的サウンドとなっている(今回も大竹康範[LAGITAGIDA]がギターで参加し、ブルージーなソロを披露)。USインディーにリンクするオルタナティブな匂いを持ちながらも、夜明け前の静けさや降り積もる穏やかさに似た解放感に包まれているのが魅力である。

今日から前日への後悔、そして今日から翌日への不安。途切れることのない日常を「癒し」と「希望」を込めて奏でたこの音源は、リスナーに切実な“今”を伝えてくれる作品だ。
(森樹)

「今日」に寄せて Message from池永正二

今、音楽は何のためにどのように鳴り響けばよいのか。僕は希望と癒しだと思います。僕らはそういった「希望」や「癒し」に対してどちらかというと胡散臭いイメージを持ってしまうタイプの人間でした。そういった僕らが僕らなりのやり方で希望や癒しに真摯に向き合ったEPです。
おそらく今は変動の時代です。変動するときには必ず歪みが生じます。その歪みに対しての希望と癒しを鳴らしたいのです。つまり勝った人も負けた人も奪い取った人も奪い取られた人も傍観した人も忘れた人も憶えすぎていた人も勘違いした人も、努力した人も努力できなかった人も何もしなかった人も何かせざるを得なかった人も、誰でもふとした瞬間にフッと入り込んでくる昨日への後悔、明日への不安、切な
さ、虚しさ、寂しさ、憧れ、虚無。それらに対しての「希望」や「癒し」。
つまり昨日や明日に何があったとしても「さぁ、今日もがんばろうか」。結局はそういうことだと思います。
そういうEPに鳴ったと思います。思っています。
是非聴いてください。イメージしてください。
よろしく!

●メンバー

池永正二(鍵盤ハーモニカ・Track)/キム(drums)/劔 樹人(bass)/Kuritez(テルミン・パーカッション・鍵盤ハーモニカ)/石本 聡(DUB P.A.)/宋基文(P.A.)/松野絵理(照明)/etc…..

●ゲスト

ギター:大竹康範(LAGITAGIDA)

あらかじめ決められた恋人たちへ「今日」
2012.04.11.WED.RELEASE. POP135 1,600YEN(tax in)

1.前日
2.翌日

More Info: POPGROUP Recordings